岡山・広島を中心に中国地方・四国地方・兵庫・大阪・九州北部で、墓石の設計・施工・販売・リフォーム・クリーニングなどを手掛けている有限会社西山石芸です。
2014年に厚生労働省による厚生労働科学特別研究事業の一環として行われた墓地埋葬の研究では、「お墓の承継者はいるが、負担をかけたくない(24%)」「お墓の承継者がいない(41%)」が合わせて3分の2となり、「お墓の承継者がいる(35%)」を大きく上回った結果になりました。
(出典:厚生労働省「地域における墓地埋葬行政をめぐる課題と地域と調和した対応に関する研究」より)
こうした現状もあり、今後管理の問題から遺骨を他の墓地に移転したり、永代供養墓地に改葬したりするケースが増えていくと考えられています。その場合には、今あるお墓を撤去する「墓じまい」が必要になるのですが、しかるべき業者に依頼しなかったことによる墓石の不法投棄が各地で問題となっているのです。
そこで今回の記事では、正しい墓じまいの方法についてご紹介します。
■正しい墓じまいの方法
墓じまいとは、お墓を処分して更地にした敷地を、お寺や墓地の管理者に返却することです。手元に残った遺骨は納骨堂に移したり、永代供養したりすることになります。
墓じまいをする理由としては、高齢や引越しなどでお墓参りが大変になったため近くに移したい、お墓を守る人がいないので永代供養にしたい、などがあります。
先祖代々受け継いできた大切なお墓、正しい方法で適切に墓じまいをしましょう。
1.墓じまいについて決める
まずは受け継いできたお墓を墓じまいすることについて、家族・親族でよく相談しましょう。墓じまい後、他の墓地に移転するのか永代供養にするのかも含めて、しっかりと話し合いをしておくことが大切です。同時に、墓地の管理者に墓じまいの意思を伝えておきましょう。
2.改葬許可の申請手続き
永代供養や納骨堂に移す時に、改葬許可申請の手続きが必要になります。「改葬許可申請書」「埋葬(納骨)証明書)」「受入証明書(永代供養許可証)」を、現在のお墓がある地域の役場に提出することで、改葬許可証が発行されます。
3.石材店を決める
墓じまいを依頼する業者を決めます。お墓と提携している石材店が墓じまいをする場合もありますが、業者によって費用も異なるので、信頼できるかどうか見積りをとって比較するとよいでしょう。
4.墓じまいの作業
墓じまいの前に、閉眼供養をしてお墓の魂抜きを行います。骨壺を取り出したあと、墓石を撤去して更地にします。そして墓地の管理者に永代供養権を返却することで、墓じまいの作業は完了です。
■お墓の不法投棄が増えている!?
墓じまいの際、なぜ墓石の不法投棄が起こってしまうのでしょうか? 墓地から撤去した墓石は、通常、運搬業者に引き渡され処分場へ運ばれていきます。処分の費用は1トンあたり5,000円から1万円かかるため、その際に運搬業者が無断で不法投棄してしまうことがあるのです。
そして、運搬を依頼した石材店が処分完了の確認をしていないと、不法投棄に気づかないままになってしまうことがあります。
■墓じまいをする業者に必要な資格
このような不法投棄を防ぐ意味でも、墓じまいでお墓の撤去・解体をするためには、本来「産業廃棄物収集運搬業者」の認可が必要となっています。
(産業廃棄物収集運搬業許可証の例)
お墓の撤去・解体に産業廃棄物の資格がいることについて、違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、閉眼供養を行った後は、適切に収集運搬するよう廃棄物処理法に定められているのです。
実際、「建設系廃棄物マニフェスト」によって、いつどこに処分したのかを具体的に記載・提出することが義務付けられています。マニフェストを適切に運用しないと罰則が適用されてしまいますが、産業廃棄物収集運搬業者の資格を保有する業者であれば、適切に処理を行うため不法投棄のような問題も起こりません。
墓じまいを依頼する際には、資格をきちんと持っている業者か必ず確認をしましょう。
(マニフェストの例。何を、どこに、どのように処分したかを記録・照合・確認する項目が並び、厳格に管理されます)
西山石芸は、岡山・広島・鳥取・島根での産業廃棄物運搬業者としての許可証を取得しており、墓じまいにも適切に対応できます。大切なお墓の墓じまいを検討されている方は、西山石芸にぜひご相談ください。
<西山石芸へのお問い合わせ先>
TEL.0865-60-0555
✓西山石芸では霊園や納骨堂を保有
宗旨・宗派を問わずどなたでもご利用が可能です。「お墓を継ぐ人がいない」などのお悩みをお持ちの方には「永代供養」までお手伝いさせて頂いております。まずは一度ご見学頂き、どんな場所かご確認ください!